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ご祝儀の皮算用は危険!結婚式の自己負担額

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結婚式にかかる金額の相場

米国250万円前後、フランス50万円~100万円、中国50万円前後、韓国120万円前後で、インドに至っては、実に1500万円~2000万円もかかるという。

 

世界各国の結婚式にかける平均費用の概算である。

 

これに対して、リクルート社のブライダル情報大手ゼクシィの調べによると、日本の結婚式にかかるお金は、全国平均343.8万円、首都圏平均354.9万円となるそうだ。

ただし、比率でみると300~350万円未満が13.1%、350~400万円未満が11.6%、400~450万円が16.5%となり、手の掛け具合や招待人数によっては500万円以上を使うカップルもザラにいるという。

なお、招待客数の平均は73人。全体の74%が親族に結婚式費用を援助してもらっているそうで、援助額の首都圏平均は187.2万円なのだそうだ。

 

気になる招待客からのご祝儀金額の平均は250万円程度で、平均的には概ね100万円が自己負担額となるというが、総額500万円を前払いしてご祝儀で250万円しか回収できなかった等というハナシはよくよくあることなのだそうだ。

一般的に結婚式は、女性が憧れる、一生に一度の祝い事ではあるが、無防備なお金のかけ過ぎはくれぐれも要注意だ。

※インドの伝統的な結婚式は、装飾品等に莫大なお金をかけ、期間も1週間から長い時には1ヶ月もの時間をかけて式を執り行うため、目が眩むような金額がかかるそうだ。因みに花嫁側の親が費用を負担する習わしで、「娘が3人いると破産する」と言われているのだとか。

 

ある男性のケース

ある26歳の男性は、地方の私立大学在学中に知り合った2歳年下の女性との結婚式に、貯蓄していたおよそ400万円全額を投じた。

ドレスや式場、式の各種演出等もすべて新婦の希望通りにした結果がその金額であったそうだ。

式に招待したのは大学時代の共通の友人を中心に65名。男性がとある中堅メーカーの小規模の営業所勤めであったため、そのうち仕事関係の同僚や上司の出席は5名のみ。

出席者の内訳が同世代の友人中心であったため、ご祝儀の総額は、男性が皮算用ではじき出した250万円には遠く及ばず、最終的な結婚式に関する手出し分は200万円を超えた。

 

新婦は就職活動の失敗から結婚直前までアルバイト生活であったために、彼女の貯蓄はあてにできなかったばかりか、彼女が幼い時に両親が離婚していて、母の手1つで育てられた経緯があるために彼女の親からの援助は到底期待できなかった。

決して経営が楽ではない自営業を営む自身の親族に援助を求めることにも二の足を踏み、結局、結婚式以外にかかる指輪代や新婚旅行代、さらには新居にかかる費用を一人で払い終えたところ、学生時代からコツコツと貯めた400万円はほぼ全額がなくなっていた。

 

生活は苦しくなるばかり

このハナシには続きがある。

 

欧州で過ごしたハネムーンから帰国して、新居で新たな生活をスタートさせて3ヶ月も経たたずに妻の妊娠が発覚。

結婚を機に妻も再び働きにでて、家族の未来のためにお金を貯めるという二人の計画は即座に頓挫してしまったのだ。

ともに子供の誕生は喜んだ。この時の夫の月収は手取り23万円余りで、生活は決して楽でなかったものの、なんとかならいないわけでもなかった。

 

しかし、出産後は何かとお金がかかった。

一人目の誕生から1年を待たずして二人目を授かり、収入は変わらなかったが賃貸物件では手狭になったこともあって、「将来のために」と、駅近くにできたファミリー向け巨大マンションの一室を購入した。

結婚式で散財してから満足に貯蓄ができていなかったため、頭金ナシの35年ローンで3000万円の物件を購入したのだ。

 

二人の子育てに追われる妻は当然働きに出るわけにはいかない。

月々の住宅ローンの支払額は13万円余り。夫は維持費が嵩む車を手放したうえに小遣い0円で我慢の日々を過ごしているが、勤めている会社の経営は決していいわけではなく、結婚以来、一度もボーナスが支給されていないばかりか、給料があがる気配もない。

最近、お金のことで頻繁に喧嘩するようになり、そのたびにどちらからともなく「離婚」という言葉が口をついてでてきている。

 

結婚式で散財していなければ・・・

このハナシは半分フィクションであるが、半分はここもと耳にした実際のハナシであり、また現在の日本を鑑みるに、そこいら中で起こりうるハナシだ。

この男性のケースでは、予期せぬ時期の子供の誕生や、無謀な不動産購入といった問題点も見られるが、仮に、時間を巻き戻し、結婚式で散財していなかったケースを想定すると状況はいくらか変わる。

 

結婚前に妻の側に貯蓄がなかろうが、夫の側がそれをよしとして結婚するのであれば何も問題はなく、世帯レベルで400万円の貯蓄をもって結婚したことを考えれば、世間一般的なケースであるといえる。

「結婚式をするな」と言っているわけでは決してない。

400万円の貯蓄があれば「一般的な結婚式」を挙げる資格は十二分にあるのだが、若さゆえとはいえ、その場限りの無計画はマズイ。

 

とにかく、結婚式の費用は、結婚後に残しておくべきお金を考えながら予算を吟味して、予算がないならば削れる部分は削って節約をする。無理を承知であっても、親に援助を申し出てみる。

もし、これらの策をもって結婚式の手出し費用を平均レベルの100万円程度に抑え、その後の新居入居までにかかる費用を払ってなお、手元に残りの200万円でも残せていれば、住宅購入時の頭金にはいささか心もとないが、いざという時にはその貯蓄から生活費の補てんができるし、何より貯蓄0円に比べて心に余裕が持てたハズだ。

また、貯蓄があれば、よりよい実入りが期待できる仕事への転職活動にも踏み切れたかもしれないし、休みの日にはちょっとした家族旅行で日頃のストレスを解放することだってできただろう。

 

人生・家族設計は結婚を決めた段階から始めておく

前述の男性は決して浪費家ではなく、どちらかといえば若いながら堅実なタイプの人だ。

結婚にあたり、愛する妻の希望をできる限りかなえてやりたい。というところから、何かが少しだけ狂ってしまっただけなのだ。

 

中にはこの男性以上に、無計画にお祭り気分で予算を使い過ぎてしまったり、ご祝儀の充てを甘く見積もり過ぎて、結婚式で借金を負ってしまったケースも少なくないという。

結婚式にかかる費用は、決して安くはない。平均的なケースでも、自家用車一台を購入するのとそう変わりはないにもかかわらず、当人が若ければ若いほど目先の事に捉われて無茶をしがちだ。

 

ファイナンシャルプランニングの観点から言えば、人生・家族設計は結婚を決めた段階から始めておくにこしたことはないということだ。

 

本記事は、2014年06月17日公開時点での情報です。個々の状況によっては、結果や数値が異なる場合があります。特別な事情がある場合には、専門家にご相談ください。
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prof Kasiko編集部

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