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シングルパパだって大変!父子家庭の孤立問題

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22万3300世帯の父子家庭

ひとり親世帯と聞くと、多くの人が”シングルマザーと幼い子供1~2人の母子家庭像”を真っ先に想像することだろうが、世の中には当然の如く、”シングルパパが仕事をしながら子育てにも勤しむ父子家庭”も沢山ある。

厚生労働省がまとめる「全国母子世帯等調査結果報告」によると、母子家庭は123万7700世帯父子家庭は22万3300世帯あると推計されるそうだ(平成23年度版データ)。

父子家庭数が母子家庭の1/5程であることを考えると、”ひとり親家庭=シングルマザーの母子家庭”をイメージしてしまうのも無理ないかもしれないが、それでも22万3300人ものシングルパパがひとり親として頑張っている事実があるのだ。

※因みに、父子家庭となった理由は死別が16.8%、離婚が74.3%、残りが未婚の父等その他となるのだという。

参考:厚生労働省「平成23年度全国母子世帯等調査結果報告」

 

ひとり親世帯が抱える貧困問題

ところで、「サイレントプアに陥るシングルマザー世帯」に記した通り、今、母子家庭の貧困が社会問題となっている。

男女雇用機会均等法等の観点からも本来あってはならないことだが、シングルマザーは実社会上、”子供がいること”や”女性であること”がどうしても就業面でハンデとなってしまい、収入が細く不安定になってしまいがちなのだ。

 

対して父子家庭は、実際には「残業ができなくなって収入が減った」「長時間子供を預けることで保育費が高額になった」等の理由から金銭面で問題がないわけでは決してないにしろ、一般的に、母子家庭に比べて収入が安定しているため、貧困問題を抱えている世帯は少ないとされている。

とはいえ、金銭面の問題が母子家庭に比べて少ないかわりに、父子家庭には父子家庭特有の問題がある。

母子家庭に比べて周囲から”孤立”してしまう比率が高いことだ。

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父子家庭が孤立する理由

父子家庭が周囲から”孤立”してしまいがちな理由としては、シングルパパの収入がシングルマザーに比べて安定していればこそ、ワークライフバランスが仕事面に偏りがちで、子供や子供の周囲とのコミュニケーションをとるための時間が少なくなってしまうことがまず挙げられる。

また、努力して周囲とのコミュニケーションに時間を割こうにも、ママ友ネットワークには入っていきづらい

父子家庭数が母子家庭の1/5であるように、インターネットや書籍に頼ろうとしても、シングルマザーとシングルパパの情報規模の差は圧倒的で、父親が子育ての悩み相談・情報共有をする場は、母親のそれに比べて限られている。

 

そうやって次第に追い詰められて孤立していくわけだが、男性ならではのプライドが邪魔をして、シングルパパは他人や社会に助けを求めることをほとんどしないのだという。

NPO法人全国父子家庭支援連絡会の村上理事は、日経新聞系メディアに掲載されたインタビュー記事で、”シングルファザーが「助けて」というのは、本当に追い詰められて生きるか死ぬかの瀬戸際か、もしくは精神疾患を抱えているような場合です。最後の最後までSOSを出さないし、出せない。「男なんだから」頑張らないと、という思いもあるでしょう。(日経デュアル)”と語っている。

参考:NPO法人全国父子家庭支援連絡会(facebook)
参考:日経デュアル

 

シングルパパのネットワーク

こういった状況下、上述のNPO法人全国父子家庭支援連絡会のように、徐々にではあるが各地でシングルパパがシングルパパを支援するためのネットワークが立ち上げられているようだ。

北海道札幌市の福祉施設で働く上田隆樹さんが設立した、北海道のシングルパパを支援するネットワーク「えぞ父子ネット」もそのうちの1つ。

朝日新聞によると、上田さんは奥さんの突然死によって当時4歳の娘をひとりで育てるシングルパパとなるも、勝手がわからずに娘の衣類を購入するのにも苦労したそうで、「同じ経験をしている父親たちの力になりたい」との思いから同ネットワークを設立するに至ったのだという。

現在、上田さんはこれまでの自らの経験を活かし、セミナーで講演を行ったり、窓口を開設して父子家庭の悩み相談を受ける等の活動を行っているようだ。

参考:北海道シングルパパ支援ネットワーク「えぞ父子ネット」

 

この他にも、例えばfacebookやミクシィ等のSNSでは、いくつものシングルパパコミュニティが存在し、情報交換やお悩み相談が活発に行われている。

疑問や悩みをシングルパパ一人で抱え込んでしまうと、いつしか周囲からは孤立し、自身にとっても子供にとっても悪い影響を与えかねない。

同じような境遇の人が話しを聞いてくれる場は着実に増えている。

シングルパパで育児等に悩みがあるのであれば、”子供のため”を思えばこそ、くだらないプライド等は捨てて、一度誰かに相談してみてはいかがだろうか。

 

参考記事:
サイレントプアに陥るシングルマザー世帯
期待高まる、ひとり親世帯向けシェアハウス

 

本記事は、2015年03月12日公開時点での情報です。個々の状況によっては、結果や数値が異なる場合があります。特別な事情がある場合には、専門家にご相談ください。
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prof Kasiko編集部

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