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マイナンバー制度稼動に便乗した詐欺手口

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登録にカネがかかると騙る手口

千葉県警いすみ署は25日、マイナンバーの登録に金が掛かるとうそを言い、男性(79)から現金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、千葉県いすみ市岬町中滝、自称無職の石井美保容疑者(37)を逮捕した。(引用元:2015年10月26日付け産経ニュース)

 

予てからの予定通り、2015年10月に入って日本国内に住民票を有する全国民向けにマイナンバーの通知が開始された。

通知書類の送付は各自治体が順次行っており、本稿執筆時点(10月30日)で既にお手元にマイナンバーが届いた人も多数いらっしゃるかと思う。

なお、マイナンバー制度の概要や詳細については「マイナンバー制度の概要と導入による影響」はご参考いただきたい。

 

さて、いよいよマイナンバー制度が具体的に稼働を始めたわけだが、企業の人事・総務関係者やフリーランス形態で働く人々、マイナンバーを管理するシステムの開発を手掛けるIT関連企業等が制度開始を前に準備に勤しんでいた一方、最近になってその名前をようやく耳にした人も少なくない。

ここに至るまで、国や各自治体、メディア等が盛んに制度の内容と導入趣旨を宣伝してはきたものの、「マイナンバーという言葉を最近よく耳にするけれど、何のことだかあまりよく判っていない」という人は大勢いるのだ。

冒頭のニュース報道は、そんな人達をターゲットにしてカネを騙し取っていた不埒な輩が行った詐欺事件である。

 

マイナンバー情報漏洩を騙る手口

マイナンバー制度の本格稼働に便乗して、他人を欺いてカネを騙し取ろうとする不埒な輩は他にも沢山いる。

以下の2つの手口は、ともに「アナタのマイナンバー情報が漏洩している」と騙り、その「漏洩情報」の改ざんや削除を持ち掛けてカネを騙し取る手口である。

マイナンバー制度をめぐるうその電話で、南関東に住む70代の女性が数百万円以上をだまし取られたことが6日、消費者庁への取材で分かった。(中略)同庁によると、女性は公的な相談窓口を名乗る人物から電話で偽のマイナンバーを告げられた。その後、「寄付したいのでマイナンバーを貸してほしい」と連絡があり、このナンバーを伝えたが、さらに「マイナンバーを教えたことは犯罪に当たる」と記録を改ざんするための金銭を要求され、手渡しと郵送で現金を渡した。(引用元:2015年10月6日付け時事ドットコム)

19日午前2時ごろ、八幡浜市の50代の女性のスマートフォンに「重要 マイナンバーについて」と記載されたメールが届いた。メールには「マイナンバーの個人情報漏えいが発覚し、このままでは携帯電話が使えなくなったり、ローンが組めなくなったりする」などと危機感をあおるような文章が並び、手続きのため別のサイトに誘導するアドレスが記載されていた。女性はメールを削除し、八幡浜署に相談した。(引用元:2015年10月21日付け愛媛新聞ONLINE)

 

個人情報を聞き出す手口

マイナンバー詐欺の手口でもう一つ多発しているのが、マイナンバー制度の稼働開始に便乗して、個人情報を聞き出そうとする手口だ。

例えば以下のような手口。

「まもなく始まるマイナンバー制度の手続きは煩雑です。お金を支給するので、振込口座の番号を教えてほしい」。今年8月、北関東の60代女性の元に行政機関を名乗る人物から電話があった。不審に思った女性はすぐに電話を切ったという。(引用元:2015年9月11日付け日経新聞)

 

この手口は「マイナンバーには個人情報の登録が必要」等と謳って、対象者の家族構成や資産状況等の情報を聞き出そうとするもの。

聞き出した個人情報は、その後、別の詐欺に利用される。

 

今なお、一向に被害が収まる気配を見せない振り込め詐欺は、「オレオレ」等と息子や孫を騙って電話を掛けてくる手口が広く知れ渡っているが、仮にこのマイナンバー詐欺の手口によって予め対象者の家族の情報までが丸裸になっている状態で、実在する息子の名前を騙って電話をかけてきたらどうだろうか。

開口一番「オレオレ」と告げられれば、ピンときて詐欺だと判って被害を回避することができる人でも、実の息子の名前で「もしもし○○だけど」と電話口で言われれば、多少声が違っていても、信じてしまう人はいるだろう。

マイナンバー詐欺によって、より詳細な情報を把握されていれば、より詐欺師に有利に事を運ばれてしまい、まんまと大金を騙し取られてしまうわけだ。

 

全てのマイナンバー詐欺の手口に通じること

ここまで幾つかのマイナンバー便乗詐欺の手口を紹介してきたが、これらの手口全てに共通していることがある。

それは「役所」や「公的機関」の人間であることを騙って擦り寄ってくることだ。

当然だが、役所の人間は、電話等で個人のマイナンバー関連情報を聞いてくるようなマネを決してしない。万が一、億が一、アナタのマイナンバー情報が漏えいしてしまった場合でも、電話でその旨を伝えて「カネを払えば解決できる」等と言うことは決してない。

※2015年10月30日現在、既にある地方自治体で、誤って別人のマイナンバーを伝えてしまったケース等が出始めてはいる。

マイナンバーが実際に利用されるようになる2016年1月に向けて、マイナンバー詐欺はますます多くなることが予想される。詐欺師達によって、これまでに確認されていない、新たな手口も生み出されていくことだろう。

とにかくご用心いただきたい。

 

本記事は、2015年11月02日公開時点での情報です。個々の状況によっては、結果や数値が異なる場合があります。特別な事情がある場合には、専門家にご相談ください。
ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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