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平成28年版交通安全白書-事故死者は前年比微増

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交通事故死者数減少は14年連続でSTOP

平成26年4113人、平成27年4117人。僅か”4人”ながら、昨年一年間の交通事故死者数が一昨年に対して”増加”し、死者数減少傾向は連続14年間でSTOPしてしまった。

このデータの出所は政府が年次で閣議決定して公表している、「交通安全白書」の平成28年(2016年)版の統計データによるものだ(閣議決定は2016年5月17日)。

※当該死者数データは、警察庁の交通統計によるもので、交通事故発生後24時間以内に死亡した人数。

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引用元:内閣府交通安全白書(クリックで拡大)

 

なお、死者数は微増とはいえ15年ぶりに増えてしまったものの、交通事故発生件数(前年比6.4%減)や怪我をした人を含む死傷者数(同6.4%)は引き続き減少傾向を辿っている。

  死者数 死傷者数 交通事故発生件数
平成27年 4117人 670140人 53万6899件
平成26年 4113人 715487人 57万3842件

参考サイト:内閣府「平成28年版交通安全白書 全文(PDF形式)」

 

交通事故死傷者数が15年ぶりに増加した要因

昨年平成27年版交通安全白書でも”大きな問題点”として取り上げられていたのが、”高齢者(65歳以上)による交通事故”とその被害発生件数の多さだ。

自動車全盛期世代の高齢化や若者の車離れ、そもそもの高齢者人口の増加等の影響で、交通事故発生件数における高齢者が絡んだ事故件数の割合が増えている。

そして、どうしても加齢による認知能力や運動能力の衰えに抗えない高齢者が絡んだ交通事故が、結果的に死者数を増やす要因となってしまっているようだ。

 

<高齢者及び高齢者以外の死者数の推移>

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引用元:内閣府交通安全白書(クリックで拡大)

 

上図を見てお分かりいただける通り、平成21年~23年当たりで高齢者の死者数と高齢者以外の死者数が拮抗し、平成24年からは高齢者の死者数が高止まりする一方で、高齢者以外の死者数が減少しているため、全体の死者数のうち高齢者が占める割合(56.4%で過去最高)が明確に高くなっている

※平成27年中の歩行中死者は高齢者が多く、とりわけ80歳以上で全年齢層の平均の4倍以上となっているとのこと。

 

認知症高齢者による高速道路の逆送問題

これまでの悲惨な交通死亡事故の経験則と、それを再発させまいとする賢明な啓蒙活動、違反時の厳罰化等が奏功し、飲酒運転による死亡事故やシートベルト非着用による死亡事故は、発生件数自体を低く抑えられている(ただし減少率は近年伸び悩み)。

※シートベルト着用と非着用の致死率は、非着用が着用の13.9倍にも達するのだという。

 

今回の平成28年版交通安全白書で大きく取り上げているのは、認知症高齢者による高速道路の逆送問題である。

白書によると、高速道路の逆送件数は2日に1回もの頻度(年間200件)で発生しており、そのうち7割が65歳以上の運転者によって引き起こされているそうだ。

また、逆送件数のうち2割は交通事故に発展しているという。白書でも説いているが、逆送は”逆走車両の運転者だけでなく、正しく運転している人も被害を受ける”。

こうした事実を受け白書では、高速道路の合流部等における注意喚起標識を改善、ラバーポールの設置といった物理的な抑止対策を進めるとともに、引き続き、高齢者ドライバーに対する免許自主返納の呼びかけや高齢者講習の充実等によって、高齢運転者に係る交通事故防止対策を推進するとしている。

 

参考記事:
平成27年版交通安全白書-高齢者の事故抑制へ
交通事故死傷者は13年連続で減少-平成26年度版交通安全白書
高齢者の認知機能検査義務拡大へ、道交法改正
交通事故件数抑制のカギ 高齢者の免許返納

 

本記事は、2016年06月08日公開時点での情報です。個々の状況によっては、結果や数値が異なる場合があります。特別な事情がある場合には、専門家にご相談ください。
ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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