法務・税務・労務などの問題解決エンジン
some system placed here.

東京都や埼玉県の「子育て支援住宅」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

少子化で悩む自治体の施策

少子化に歯止めがかからない状況から脱却するため、何とか子育てのしやすい環境づくりを整えたいとの思いで、住まいから子育てを支援する施策を打ち出している自治体が少なくない。

以下に「子育て住宅支援制度」として住宅に特化した枠を設けている、東京都と埼玉県を例として取り上げてみたい。

 

まずは東京都と埼玉県の現状から。

東京都:「東京都子育て支援住宅認定制度」を2016年(平成28年)2月に創設。これまでも2010年~2014年(平成22年~平成26年)にかけて「東京都子育て世帯向け優良賃貸住宅供給助成事業(モデル事業)」に取り組んでいる。

東京都は、日本経済の中心地であるがゆえに若い世代の人口が飛び抜けて多く、婚姻率は1位であるが、「合計特殊出生率(一人の女性が一生のうちに産む子供の数)」は、厚生労働省の2013年度統計によると都道府県別で最下位なのだという。

 

埼玉県:都道府県で初となる「埼玉県子育て応援マンション認定制度」を2011年(平成23年)7月に開始。また、全国の自治体で初となる「埼玉県子育て応援分譲住宅認定制度」を2012年(平成24年)6月に開始している。

埼玉県は言わずと知れた首都圏のベッドタウンであり、鉄道の東京都内への直接乗り入れがある利便性から、独身~ファミリー層まで若い世代の居住者が多いのだが、「合計特殊出生率(一人の女性が一生のうちに産む子供の数)」は、厚生労働省の同統計によると都道府県別で下位から数えた方が圧倒的に早い、41位に低迷しているのだという。

 

東京都の具体的な施策内容

合計特殊出生率全国ワースト1位という不名誉な称号の東京都が、今年2月に創設した支援制度は以下の通り。

東京都子育て支援住宅認定制度
居住者の安全性や家事のしやすさなどに配慮された住宅で、かつ、子育てを支援する施設やサービスの提供など、子育て支援施設しやすい環境づくりのための取組を行っている優良な住宅を東京都が認定する制度(引用元:東京都都市整備局Webサイト)

対象となる住宅は、分譲または賃貸の耐火構造集合住宅で、戸数が二戸以上、住戸占有面積が50平米以上の物件。新築であるか否かは問われないものの、築年数の古い物件であれば、耐震性能があることが要件となるようだ。

敷地内や近隣に公園やキッズルーム等の子供が遊べる施設があるか否か、保育所や学校があるか否か、住戸内や共用部に転落防止・落下物による危険防止対策が施されているか否か、といった基準で住宅を審査し、要件を満たしていれば晴れて東京都の認定住宅となれる。

なお、東京都都市整備局のWebサイトに紹介されている、「認定を受けることのメリット」は以下の通りだ。

東京都認定住宅になるメリット
(1)他物件との差別化が期待できる
(2)広告効果や信頼度の向上が期待できる
(3)東京都ホームページにより認定物件をPRできる
(4)整備費の一部等に補助金の活用が可能となる

参考サイト:東京都都市整備局「東京都子育て支援住宅認定制度」

 

埼玉県の具体的な施策内容

他方、埼玉県の子育て住宅支援制度は2つ。1つ目は「埼玉県子育て応援マンション認定制度」だ。

埼玉県子育て応援マンション認定制度
マンションの住戸内、共用部などの仕様や子育て支援サービスの提供など、ハード・ソフトの両面において子育てに配慮したマンションを埼玉県が認定する制度。平成28年1月21日(木)より、多子世帯(子供3人以上)が子育てしやすいマンションの普及を促進するため制度改正。(引用元:埼玉県Webサイト)

対象は、分譲・賃貸マンションで住戸専有面積基準やエレベーター設置基準、住宅の品質・性能確保基準などのすべての条件をクリアした物件。

ちなみに、認定物件第1号は、埼京線戸田公園駅から徒歩8分の総戸数923戸の「グランシンフォニア 戸田公園(大成有楽不動産)」なのだそうだ。

参考サイト:埼玉県「子育て応援マンション認定制度」
参考サイト:埼玉県「認定を受けたマンション」

 

2つ目は「埼玉県子育て応援分譲住宅認定制度」である。

埼玉県子育て応援分譲住宅認定制度
10戸以上の戸建て分譲住宅団地における住宅の仕様や子育て支援サービスの提供など、ハード・ソフトの両面において子育てに配慮した戸建て分譲住宅団地を埼玉県が認定する制度(引用元:埼玉県Webサイト)

対象物件の条件は、10戸以上の新築戸建て分譲住宅団地。

こちらの認定物件第1号は、JR浦和駅からバス9分、徒歩3分の「育実(はぐくみ)の丘」なのだそうだ。都心まで30分台でアクセスできる好立地であるにもかかわらず、価格が手頃な点が人気なのだという。

参考サイト:埼玉県「子育て応援分譲住宅認定制度」
参考サイト:埼玉県「認定を受けた戸建て分譲住宅団地」

 

なお、埼玉県認定マンション・分譲住宅になるメリットは以下の通りだ。

埼玉県認定マンション・分譲住宅になるメリット
・子育てに配慮した住宅を購入する際の判断基準の一つとなる
・認定物件の詳細について、県のホームページで情報収集ができる
・県と金融機関の連携による「『埼玉の家』子育て応援!!住宅ローン」が利用できる場合がある

因みに埼玉県によれば、2015年9月1日時点で5000戸超の認定マンション・分譲住宅があるのだそうだ。

 

本記事は、2016年03月24日公開時点での情報です。個々の状況によっては、結果や数値が異なる場合があります。特別な事情がある場合には、専門家にご相談ください。
ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


この記事のアドバイザー

prof Kasiko編集部

編集チーム

  • 所属:Kasiko


新着記事
公式Facebookページ 公式Facebookページ
誰に何と相談していいかわからない方へ
050-7576-0762
[日本法規情報]
  • 平日10:00~20:00
  • 土日祝終日、受付のみ対応

誰に何と相談していいかわからないあなた。
私達が相談相手探しのお手伝いをいたします。

無料相談・全国対応 050-7576-0762 お電話ボタン