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相続における遺産の名義変更(自動車・バイク編)

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故人の自動車も遺産相続の対象

地方に行けば行くほど、日々の生活に欠かせなくなるのが自動車バイク等の移動手段だ。

ところでこの自動車やバイク、乗っていた所有者が故人となってしまえば、所有者の名義変更をしなければならない。通常は家族が乗り継ぐ場合がほとんどであるが、時には廃車や譲渡することも考えられる。いずれにしても名義変更の手続きは必要だ。

 

もし、手続きをしないで「少しの間だから」「いずれ時間が出来た時にやるから」等と先延ばして名義人以外が乗っていたとしても、罰則はない。

しかし、実際問題として、自賠責保険の加入名義を始めとして当該自動車搭乗中に交通事故を起こしてしまった際に自動車所有者問題が発生し、故人名義のままではややこしいことになってしまう。

だからこそ、遺産相続時には自動車やバイクの名義変更も(忘れがち、先延ばししがちだが)重要なポイントの一つに挙がるのだ。

 

相続で「普通自動車」を名義変更する場合

自動車の名義変更手続きに必要となる移転登録申請書の入手先は陸運局となる。

陸運局に出向けば自動車所有者確認もできて、名義変更のための書類も入手できるので、一度問い合わせてみるとよいだろう。なお、移転登録申請書の他に必要となる戸籍謄本等の各書類の有効期限もあるため、申請書を入手したら速やかに手続きをすすめたい。

なお、故人が当該車両のローンを支払っている途中だった場合、もし、自動車所有者がディーラーであればそもそも当該車両は遺産相続の対象とはならない。自動車所有者が誰であるかの確認も、忘れてはいけない重要点である。

以下に、それぞれの手続きのポイントをまとめておく。

手続きに必要な書類
・移転登録申請書
・自動車検査証
・自動車検査証記入申請書
・自動車損害賠償責任保険証明書
・車庫証明(発行後1ヵ月以内)
・相続人の戸籍謄本 (発行後3ヵ月以内)
・被相続人の戸籍・除籍・改製原戸籍謄本など(発行後3ヵ月以内)
・遺産分割協議書
・印鑑証明書:単独相続する人のものが必要(発行後3ヵ月以内)
・自動車税申告書
・委任状(業者や司法書士、行政書士などに依頼する場合)

 ※同一世帯の親族間での名義変更であって保管場所が変わらないのであれば、車庫証明が必要ない場合もある
※被相続人の兄弟姉妹が相続人であれば、被相続人の両親の戸籍謄本も必要

故人の自動車を他人に譲渡したい場合
故人の自動車を相続人ではない、他者に譲渡する場合であっても、一度相続人に名義変更をしてから、さらに他者名義に変更する手続きが必要となる。

故人の自動車を廃車にしたい場合
自動車を廃車にしたい場合、早めに手続きを取らないと自動車税納付書が送られてきて、税金ばかり払うことになってしまうので注意が必要。廃車手続きも、相続人以外に譲渡する場合と同じく、一度相続人に名義変更をしてからとなる。

なお、ただ解体を依頼するだけでは金銭が必要になるだけだが、1つの方法として、業者に売却する形で見積もりを取れば、少額かもしれないが金銭を得られるかもしれない。手続きも業者がやってくれるため、念のために一度業者に問い合わせたいところだ。

 

相続で「軽自動車」を名義変更する場合

軽自動車を相続で名義変更する場合においては、遺産相続による名義変更の手続きではなく、個人で行う通常の売買や譲渡の方法で名義変更ができる。戸籍謄本や遺産分割協議書、印鑑証明書も不要だ。

手続きに必要な書類
・自動車検査証
・新所有者の住民票(発行3ヵ月以内)
・軽自動車税申告書
・自動車検査証記入申請書
・認印

「軽自動車」の相続が「普通自動車」と違って簡易になっている理由は、中古の軽自動車には相続財産になりうる資産価値がないという見方による。近年、税金や価格の安さから売り上げを伸ばしている軽自動車だが、相続でも手続きが簡素化されていることは庶民にとって喜ばしいことだ。

 

相続で「二輪車」を名義変更する場合

自動車に続いて、バイク(自動二輪車)の相続手続きであるが、軽自動車と同じく、遺産相続による名義変更の手続きは必要ない。バイクの種類によって揃える書類の差は多少あれど、通常の手続きで済むようになっている。

手続きに必要な書類
・自動車検査証
・軽自動車税申告書
・自動車検査証記入申請書
・手数料納付書
・認印
・ナンバープレート

原付バイクの手続きに必要な書類
・標識交付証明書
・廃車申告書
・認印
・ナンバープレート

※原付の場合は、必ず一旦廃車にしなければならない。

 

遺産相続による自動車やバイクの名義変更では、遺産相続に関する書類の有無によって手続きの違いはあるが、手続きを先延ばしにして放置していると、税金面や万一当該車両搭乗中に交通事故を起こしてしまった場合に、損や面倒を被ることになってしまう。

相続が発生した場合には、自動車やバイクの名義変更も速やかに行うようにしたい。

 

本記事は、2015年10月29日公開時点での情報です。個々の状況によっては、結果や数値が異なる場合があります。特別な事情がある場合には、専門家にご相談ください。
ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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prof Kasiko編集部

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