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老後破産・中年破産に陥らないために

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老後破産の前に、中年破産も!

いわゆる「中年」と呼ばれる40代~50代は、一般的に、企業で働いていれば高い給料を得ている頃合である。一方で、子供の教育費や住宅ローン等、出費も多くなる時期でもある。

そのため、ソコソコの収入を得ていながらも毎月の家計が赤字になり、ボーナスで補填しているような家庭も少なくないだろう。

決して無駄遣いをしているわけでもなく、むしろ、ある程度の節約生活を送っているにもかかわらず・・・である。

 

家計が赤字になっている原因が単なる浪費であれば解決への道筋は容易に発見できようが、それが住宅ローンであったり、子供の学費や塾代などの教育費だったり、病気の治療費だったり、車の維持費だったり等など、削ろうにも簡単には削れない支出が原因となっていることも多々ある。

赤字脱却の解決策を見出せないままでいても、自然に年はとってしまう。年齢を重ねていけば、そのうち長期にわたる大病で働けなくなるかもしれないし、親の介護が始まるかもしれないし、リストラで無収入になってしまうかもしれない。

日々、「中年破産」に怯えながら暮らすのは穏やかでないし、そんな状況に陥ってしまっているならば、もはや老後資金どころのハナシではない。

最近、「老後破産」という言葉が頻繁に聞かれるが、その前に、「中年破産」に陥りかねない予備軍たる世帯も少なくないのだ。もし既に「中年破産」寸前にまで陥ってしまっているのならば、残念ながら明るい老後を手に入れられる可能性は極めて低くなってしまう。

 

家計破産に陥る要因と対処方法

定年を過ぎて老後に入っても、支出は続く。中年期にお金がないのであれば、宝くじでも当てない限り、老後にお金が増えていく状況になることはまずない。

状況にもよりけりだが、子供の生活費、住宅ローンの返済、医療費、通信費、車両費等など、年金生活に入っても各種の支出が重くのしかかる。

今現在で、恒常的に家計が赤字になっているならば、一刻も早い解決が必要だ。

以下に代表的な支出と、それがもとで起こりうる家計の破綻を回避するための対処法を紹介する。

 

子供の教育費や生活費
高校生や大学生の子供がいれば、その子供の教育費は1人当たり概ね家計の約1/4を占めるという。子供がたくさんいたり、私立大学や医学部などに進学したりすれば、それだけ家計のうちに占める学費は高くなる。また、子供の独身・実家住まいが増えていることで、親が食費を負担しているケースも多い。

「子供にはやりたいことをやらせてあげたい」と思うのが親心であろうが、不相応に高すぎる教育費は、その子供の生活も含めた“家計全体”の破綻に繋がりかねないことを意識しておくべきだ。それでもどうしても学びたいことがあるというならば、奨学金の活用等も視野に入れるべきだろう。また、同居をしているケースでも、子供が相応の年齢に達しているならば、本人から家に生活費を入れさせたい。それが子供の自立心を育てることにもなろう。

 

住宅ローンの返済
最初は“何とかなる”と思って購入したものの、もし、定年後にも住宅ローンが残っているとすれば、よほど何かの当てがない限りは、毎月何万円、何十万円とする住宅ローンを滞りなく払っていくことは極めて難しいだろう。

まずもって、住宅は無理な計画で取得すべきではない。二世帯ローンや、退職金を大いに当てにした超長期ローン等が、その“無理な計画”に当てはまる。月々の収入で十分に遣り繰りできるうえ、万一の場合の備えもできるような計画でなければならない。既に住宅ローンの支払いに苦しんでいるのならば、取り返しが付かなくなる前に、任意売却で思い切って手放すことも検討したいところだ。

 

医療費
加齢によって体のあちこちに支障が出ることは仕方ないが、それでも年中病院に通っていては、医療費や薬代もバカにならない。まして、大病を患えば、手術代に入院費用と、膨大な金額が必要となってしまう。

医療費は、保険を上手に活用することでカバーしたい。ただし、起こるかどうかもわからないリスクに対して過剰に反応し、闇雲に保険を契約していては、それこそ家計の破綻要因となってしまう。人任せにせず、しっかりと自分自身で必要かつ適切な保険商品を選べるようになりたい。それ以前に、日々、健康的な生活を心がけるべきなのは言うまでもない。

 

通信費
今やパソコンや携帯は必需品といってもよい物となり、50代、60代でも使いこなせる人は少なくない。ただし、これらにも毎月5,000円~1万円程度の維持費がかかる。

最近では「格安スマホ」と呼ばれる、月々の維持費を抑えたプランを用意する通信会社が増えている。苦手な人も多いことかと思うが、なるべく時流から置いていかれないよう、近しい人達と情報交換したり、詳しい人に聞いてみたりと、定期的に情報を収集して見直しを検討して欲しい。

 

車両費
電車・バス賃はもとより、交通インフラに乏しい郊外に居住していれば、自家用車は生活必需品に相当する。ガソリン代や車検代、自動車保険代など、年間でかかる維持費も相当なものとなりかねない。

自動車を保有するのであれば、見てくれや走行性能よりも、実用性や燃費を重視する。燃費重視で選んだ車種は、自動車税でも優遇されやすい。ガソリン代も、割引サービスが受けられるクレジットカードを作成する等してできるだけ節約したいものだ。
また、発想を転換して、交通インフラの整った所への移住を検討してみるのもよいだろ。

 

優雅な定年は夢物語?

聞くところによれば、現在、高齢者世帯の半数近くが生活保護基準より低い収入で生活しているのだという。「老後破綻」がそれほどまでに深刻になってきているとすれば、その前に、「中年破綻」に陥る家計が少なくないことも容易に想像できよう。

家計が破綻に陥る世帯の多くが、子供の成長や、世帯収入の増加にあわせて支出を増やしてしまった結果、収入と支出がアンバランスになってしまっている。これが概ね中年期の頃合に発生しがちなのだ。

 

こうなってしまわないために必要不可欠なのは、いわずもがな計画性である。

1年に1度等のスパンで定期的に家計の見直しを行って問題点が発生していないかを確認し、その都度、将来計画をアップデートする。そして、将来的に破綻に繋がりかねない問題点が発生していれば、専門家の助力を仰ぐ等してでも、見直しを図るようにしたい。

豊かで平穏な定年生活は、決して夢物語ではない。

 

本記事は、2016年01月20日公開時点での情報です。個々の状況によっては、結果や数値が異なる場合があります。特別な事情がある場合には、専門家にご相談ください。
ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


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