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葬制の基礎知識-百か日法要~三十三回忌まで

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はじめに

前回の記事(葬制の基礎知識-四十九日~納骨まで)では、亡くなった人について執り行われる一連の弔いのための宗教的な習慣や制度を意味する「葬制」について、四十九日の法要納骨式の流れを紹介した。

 

四十九日の法要と納骨が終われば、一連続いた葬制は大きな区切りを迎え、ひと段落となる。

故人が亡くなると、葬儀の手配からお寺・お墓の手配、はたまた相続手続きに向けた故人名義の資産確認役所への届出等、何かと慌ただしくバタバタと動き回らざるを得ず、終わってみればアッと言う間に時が過ぎていることに気づかされるものだ。

ただ、アレやコレやと息つく暇もなく動き回っていた日々から途端に以前のような日常生活に戻ることで、改めて故人との今生の別れを実感してしまい悲しみに暮れる人も少なくないが、どうか、他のご遺族等と手を取りあい、ゆっくりと時間をかけて悲しみを癒して欲しい。

 

さて、本稿は4回に分けて解説した葬制の基礎知識の最終回として、百か日法要と、一周忌~三十三回忌といった、いわゆる年忌法要についてそれぞれ解説していきたい。

※百か日法要は忌日法要に含まれる。

参考記事:葬制の基礎知識-ご臨終~葬儀・告別式まで
参考記事:葬制の基礎知識-出棺~初七日の法要まで
参考記事:葬制の基礎知識-四十九日~納骨まで

 

年忌とは

宗派や地域によって若干異なることもあるが、故人の没後、決められた年月に当該故人の供養として執り行われる法要を年忌法要という。

一般的な年忌法要は以下の通りだ。

一周忌(いっしゅうき) 故人の没年の翌年の命日に行う法要
三回忌(さんかいき) 故人の没年の翌々年の命日に行う法要
七回忌(ななかいき) 故人の没年の6年後の命日前に行う法要
十三回忌(じゅうさんかいき) 故人の没年の12年後の命日前に行う法要
十七回忌(じゅうななかいき) 故人の没年の16年後の命日前に行う法要
二十三回忌(にじゅうさんかいき) 故人の没年の22年後の命日前に行う法要
二十五回忌(にじゅうごかいき) 故人の没年の24年後の命日前に行う法要
二十七回忌(にじゅうななかいき) 故人の没年の26年後の命日前に行う法要
三十三回忌(さんじゅうさんかいき) 故人の没年の32年後の命日前に行う法要
三十七回忌(さんじゅうななかいき) 故人の没年の36年後の命日前に行う法要
五十回忌(ごじゅっかいき) 故人の没年の49年後の命日前に行う法要

 

勘違いされがちだが、三回忌とは言ってもその法要を行うのは故人が亡くなってから3年後ではなく、2年後だ。つまり、年忌法要は数え年で行うのだ。

また、法要は命日に行うのが最良ではあるものの、近年では、平日で参列者が集まるのが難しいようであれば、命日よりも以前の休日に行うのが一般的である。

※命日以降に行うことはないので注意が必要。

 

百か日法要と香典返し

四十九日法要後、故人の命日から(命日も含めて)100日目に執り行う法要を百か日法要という。

百か日法要は卒哭忌(そっこくき)とも呼ばれ、この百か日法要をもって、残された遺族は「哭(な)くことから卒(しゅっ)する(=終わる)」、つまり、悲しみに泣きくれることをやめる日であることも意味する。

 

百か日法要はこれまでの葬制の法要とは異なり、遺族や近親者のみで自宅に僧侶を招き、仏前にて行うことが一般的。

法要の内容はこれまでと同様に、僧侶が読経する間に各人が順に焼香し、読経後に僧侶の説法を拝聴して終了となる。法要後に会食することが多いが、この会食は法要の一端というよりも親戚同士集まって挨拶がてら食事を共にする意味合いが強い。

そのため、法要後は僧侶にお布施を渡すが、御膳料は特に必要なかろう。

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なお、この百か日法要までに故人が残した遺品の整理形見分けを済ませるのが一般的であり、これがまだ済んでいない場合は、法要後に、法要で集まったご遺族並びに近親者でこれを済ませる。

また、遺品の整理や形見分けと並んで、百か日法要までに済ませておかなければならないのが、葬儀に際して御香典を頂戴した方々へのお礼の挨拶と香典返しである。

香典返しの品は結婚式の引き出物同様、最近ではカタログギフトが人気となっていて、お菓子やお茶の詰め合わせ、タオル等の日用雑貨のセットのほか、故人が生前嗜んだ趣味に関わる品物等、何でもよい。

ただし、事柄上、派手な印象を与える品物や、昆布や鰹節等といったお祝い時に贈られる品物は避けなければならない。

※百か日法要と納骨を同時に行う場合、百か日法要は納骨式の前に墓前で行う。

※本来は、香典返しは忌が明けてから贈るものであり、忌明けを意味する四十九日の法要後に速やかに行うことが望ましいが、最近では葬儀当日に参列者に自ら持ち帰ってもらうケースも増えている。

※香典返しには御礼状を添えてお贈りする。

※香典返しは、葬儀時に頂いた御香典の金額の1/2程度の品とするのが一般的な相場であり、御香典を多く包んでくれた方には特別な品を用意する。

※香典返しの品には掛け紙を貼り、表書きは「志(こころざし:関東で一般的)」「忌明志(きあけこころざし)」「満中陰志(まんちゅういんこころざし:関西で一般的)」等とするが、地域や宗派によって習慣は異なる。

 

一周忌~三十三回忌

百か日法要をもって、故人の没年に行う葬制の儀式はすべて終了となり、以降は先の表の通り、没年後の経過年に応じて年忌法要を営む。

どの年忌法要も、墓前やお寺の仏前にて僧侶の読経と焼香で供養し、法要後に参列者で会食するのが一般的。

また、年忌法要は一周忌や三回忌はご遺族や近親者の他に、故人と縁のあった方も招いて比較的盛大に営むことが多いが、七回忌以降は徐々に法要の規模を縮小していく。

 

なお、三十三回忌は最終年忌を意味する弔い上げ(とむらいあげ)若しくは問い切り(といきり)とも呼ばれ、この法要以降、故人はいわゆる御先祖様として祀られることとなる。

※一周忌までがご遺族の「喪中」となる。

※弔い上げは地域や宗派等によって異なり、十七回忌や五十回忌を最終とすることもある。

 

参考記事:葬制の基礎知識-ご臨終~葬儀・告別式まで
参考記事:葬制の基礎知識-出棺~初七日の法要まで
参考記事:葬制の基礎知識-四十九日~納骨まで

 

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本記事は、2014年09月02日公開時点での情報です。個々の状況によっては、結果や数値が異なる場合があります。特別な事情がある場合には、専門家にご相談ください。
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