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霊感商法-神仏を騙る詐欺の手口

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霊感商法とは

「悪霊がついている」「じきに良くない事が身に降りかかる」「祟りを避けるためにはお祓いが必要だ」等と騙って恐怖心を煽り、祈祷料やお祓い料と称して現金を搾取したり、開運効果や除霊効果があると偽って壷や水晶玉等を法外な価格で売りつけたりする手口の詐欺を霊感商法という(開運商法とも)。

詐欺師集団が「霊感がある」と偽って霊感商法を働くケースと、カネに目がくらんだ宗教団体が信者に護符や壷、水晶玉等を法外な価格で売りつけるケースとがある。

 

つい先日、この前者のケースと疑われる詐欺師集団が逮捕された。

祈祷名目で現金をだまし取ったとして、京都府警は16日、詐欺などの疑いで通信販売会社「幸せ工房」(東京都文京区、解散)の元社員の男(33)=東京都新宿区=ら3人を逮捕した。(中略)
被害総額は、2014年9月から15年7月にかけて全国の約5500人から集めた計約2億5千万円に上るとみられる。
捜査関係者によると、同社は漫画雑誌や通販雑誌の広告を通じてネックレスなどの開運グッズを販売。社員が購入客に対し僧侶を装って電話し、「水子の霊がついているので除霊が必要だ」と持ち掛け、現金を支払わせていた。(引用元:2016年2月16日付け東京新聞)

 

他紙の記事等を総合して補足すると、この不届きなヤカラは、騙し取ったカネの入金先として実在する寺院の名義の口座を用意したうえで、それらの寺院に属する僧侶を騙って被害者の不安を煽り、祈祷料等の名目も用いて数十万円~数百万円のカネの振り込みを要求していたのだという。

なんでも、親族の平穏を願う高齢女性に対して「悪霊を祓わないと孫が死ぬ」等と、”脅し”ともとれる物言いでカネを無心していたのだそうだ。

 

入り口は”開運グッズ通販”と”占い”

霊感商法を働く詐欺師が被害者を取り込むために設けている入り口は主に2つ。

 

まずは先の事例のような、ブレスレットやパワーストーン等の開運グッズ販売だ。

とりわけ、通信販売であれば、客=未来の霊感商法の被害者の個人情報を疑われることなく入手できるため、興味本位や神仏に縋る思いでその手の商品をひとたび購入してしまうと、電話やDM等で更なる開運グッズの購入を執拗に勧めてくることが少なくないようだ。

そうして勧められるがママにご利益を信じて次々と開運グッズを購入する上客が現れると、今度はよりまとまったカネを無心するために、霊験あらたかな人物を装った者を登場させて「霊が憑いている」「除霊が必要」等と迫ってくるわけだ。

 

もう一つの代表的な霊感商法の入り口は、占いサービスである。

占いは、悩みや不安を抱えている人に利用されやすく、詐欺師にとってはその悩み不安が格好の付け入る隙となる。

当初はそれっぽい言葉を並べてちゃんと占いをしているテイを装うも、並べ立てた言葉のどれかが琴線に触れて信じ込んだ客がいればしめたもの。

詐欺師は親身になって悩み相談に乗ったり、さらに別の要件の占いを行ったりしながらどんどん客の心の隙間に入り込み、頃合を見計らってある時突然豹変する。

「負のオーラが漂っている」等として、「このままではあなたの願い事は成就しない」「不安は取り除けない」と恐怖心や不安を煽り、「チカラのある霊能者を紹介するので除霊してもらえ」と勧めてくるのだ。

後は先の事例と同じように事が進んでいく。

最初は、インターネットを通じて一回数百円ほどの安価な占いサービスを利用した女性客が、いつしか担当の占い師(のフリをした詐欺師)の虜になって直接メールや電話で相談をするようになり、気がつけば様々な名目で数百万円にも及ぶカネを騙し取られていた-等という被害例は枚挙に暇がない。

 

霊感商法の予防法と被害回復手段

霊感商法にだまされないためには、必要以上に信じ込まないことが一番なのだが、悩みや不安を抱えた人に「何にも縋るな」と言ったところで無理があるし、「疑ってかかれ」と言うのも矛盾している。

当然、占いや祈祷、開運グッズ販売はそれ自体が違法な訳ではないし、そちらの方面で厳しく由緒正しい修行を経てきた人が行っているケースももちろん数多く存在している。

そのため、占いや祈祷に不要と思われる個人情報を尋ねられた時に警戒心を持つ、または何かの名目で代金を請求された時に都度そのカネが意味することをよく考える、等の方法で霊感商法被害を回避したい。

 

万が一、既に霊感商法と思しき手口にひっかかり、まとまったカネを騙し取られているようであれば、警察に相談(相手にされないことが多いかもしれない)したうえで、弁護士を頼り、民事訴訟を起こして騙し取られたカネを取り返すための行動を起こす。

相手方の所在がわかっていれば、弁護士の名前で内容証明を送るだけで、返金に応じてくる可能性もなきにしもあらずだ。

ただし、先にも述べた通り、占いや祈祷、開運グッズ販売はそれそのものが違法なわけでは決してないため、「占い結果が気に入らない」「信じて開運グッズを購入したのに効果がない」といった程度の理由で返金請求を行っても、まかり通るわけがない事は留意していただきたい。

 

本記事は、2016年03月09日公開時点での情報です。個々の状況によっては、結果や数値が異なる場合があります。特別な事情がある場合には、専門家にご相談ください。
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