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2015年特殊詐欺被害額は6年ぶりに減少も油断禁物

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2015年の特殊詐欺認知・検挙状況

警察庁は1月28日、定期的(半期に1度)に公表している国内の特殊詐欺認知・検挙状況をまとめた報告資料の2015年通年版となる、「平成27年の特殊詐欺認知・検挙状況等について」を公表した。

参考サイト:警察庁「平成27年の特殊詐欺認知・検挙状況等について」(PDF)

 

それによると、2015年(平成27年)の一年間で、全国の警察が把握(認知)した特殊詐欺は13828件、被害額で476.8億円であったという。

件数ベースでは前年である2014年に比べて436件増となったものの、被害額ベースでは同88.7億円減と6年ぶりに減少に転じ、”4年連続の過去最悪記録の更新”は免れた格好となっている。

 

2015fraud

画像引用元:警察庁資料

なお、地域別では、首都圏が件数・被害額ともに大幅に減少したものの、大阪や福岡では増加したとのこと。

 

特殊詐欺被害が一服した要因

被害額が減少した主な要因は、警察による取締りの推進および犯行拠点の摘発にあるようだ。

2015年の特殊詐欺関連犯の検挙件数は4114件(前年比862件増)、人数にして2552人(同567人増)となり、23年以降で最多となったという。

 

2015kenkyo

画像引用元:警察庁資料

 

また、摘発に成功した犯行拠点は前年の41拠点から19拠点増の60拠点に及んだのだという。

摘発した拠点を所在地別に見ると、実に60拠点のうち47拠点が東京都内(23区内45拠点、23区外2拠点)となっている。首都圏の認知件数・被害額が大幅減少に転じているのも大いに頷けよう。

 

警察に自治体や民間企業等が協力しあい、防犯・啓蒙に努めた成果も見過ごせない。

騙し取られたカネの受け渡しに利用される金融機関や宅配業者、コンビニエンスストアでは、声掛けや通報によって、2015年一年間のうちに、なんと合計12336件もの特殊詐欺被害を阻止したのだという。

その他、間接的に特殊詐欺犯罪を助長している、「道具屋(犯行に利用する携帯電話や預貯金口座を調達して特殊詐欺犯罪グループに横流しするヤカラ)」等に対する検挙を推進したことも同被害の拡大を一服させた大きな要因の1つといえよう。

参考記事:道具屋?架け子?-振り込め詐欺グループ内の各役割

 

被害額は減少も、件数は増えているという現実

しかしながら、当然に油断は禁物だ。特殊詐欺被害額が前年よりも減少したとはいえ、件数は増えているのだ。

一年間で60拠点が摘発されて、2500人以上もの関連犯を検挙しているにもかかわらず、被害金の受け渡しを水際で12000件以上も防いでいるにもかかわらず、である。

こうまで特殊詐欺被害対策が成果を挙げていてなお、認知件数は14000件に及ぼうとしている。

特殊詐欺に加担する/加担しようとしている不届き者は減っておらず、認知できていない被害を含めた特殊詐欺発生件数は依然として超高水準にあることが容易に伺えよう。

 

今後の方針として警察庁は、被害抑制の大きな効果が見込める”犯行拠点の摘発”を全国警察を挙げて強化するとともに、「匿名通報ダイヤル」等を通じた犯行拠点や犯行グループに関する情報収集を強化する等としている。

 

また、各個人でも特殊詐欺被害を防止するためにできることはたくさんある。

特殊詐欺の被害者の約8割が65歳以上の高齢者であり、警察庁が特殊詐欺の重点3類型としているオレオレ詐欺・還付金詐欺・金融商品詐欺において高齢者が被害を受けたケースの認知件数は10030件、被害額は346.6億円におよぶ。

離れて暮らす両親や祖父母がいるのならば定期的な連絡をとる、若しくは自身が高齢者であるならば息子や孫へこまめに連絡をする。常日頃から密にコミュニケーションをとっておくことで、劇場型詐欺の電話がかかってきても、「ついこの前までは普通にしていたのに、何か変だ」「オカシイ」等と気づけるケースは自ずと増えるハズだ。

また、「例え親子であろうとも、オカネがかかわる話になった際は、必ず別の親族にも相談する」等とルールを策定しておけば、これも詐欺被害防止に一役買うことができるだろう。

 

参考記事:
2015年上半期の特殊詐欺被害は件数増も金額減
2014年、年間特殊詐欺被害総額は559億円超
2014年1~9月末までの最新特殊詐欺事情
2014年上半期の特殊詐欺被害が過去最悪ペースに

 

本記事は、2016年02月18日公開時点での情報です。個々の状況によっては、結果や数値が異なる場合があります。特別な事情がある場合には、専門家にご相談ください。
ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。


この記事のアドバイザー

prof Kasiko編集部

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